退職・再就職についての豆知識
円満に退職するポイントや再就職手当など
知ってて得する情報を解説します。
退職の流れ
円満退職をして、新しい職場へ勤務するための準備をしっかり行いましょう。
- STEP1 病院のルール確認、家族の同意
- 法律では「退職日の14日前までに退職意思を伝える」とされていますが病院によっては、就業規則で「退職日の○ヶ月以上前」と定められていたり、病院側のルールや方針がある場合があります。
後で揉めない為にも事前に確認しておきましょう。またあとから家族の反対にあったりしない為にも、家族にも説明しておきましょう。
- STEP2 退職の意思表示、上司面談、退職交渉
- まずは直属の上司に退職の意思を伝えましょう。引き止められる場合は、しっかり話し合いをして、了承してもらいましょう。
- STEP3 退職日の決定、引き継ぎ計画の相談
- 後任者の決定や、採用に日数がかかることも十分考えられます。
引き継ぎや職場への配慮、シフト都合などから、余裕をもったスケジュールになるように退職日を決定しましょう。
- STEP4 退職願の作成・提出
- 退職日が決まったら、退職願を作成しましょう。1ヶ月ぐらい前に作成し手渡しするのがベストです。机の上に置いたり、誰かに頼むなどはマナー違反です。
- STEP5 引き継ぎ
- 後任者が不安にならないように引き継ぐことが一番です。中途半端に引き継ぐと辞めた後も電話がかかってくるなどの事態が発生します。
マニュアルを作成するなど、念には念を入れた対応が◎
- STEP6 荷物整理、備品の返却、必要書類の受領
- あまり早くに荷物整理をするのは悪印象。早くても前日からがよいでしょう。また職場の同僚や上司へのご挨拶も忘れずに。
退職時に返却するもの、受け取るものなどは多くあるので、抜けのないようにしっかりチェックしましょう。
- STEP7 退職
- 円満退職をして、新しい職場でがんばりましょう!再就職手当がもらえる場合もありますので、条件に一致するか確認してみましょう。
必要な書類
返却するもの
- 健康保険証
- 職員証、職員バッチ、名刺など
- 事務用品、制服など支給された物
- その他(寮の鍵、ロッカーの鍵など)
受け取るもの
- 雇用保険被保険者証
- 離職票
- 年金手帳(勤務先が保管している場合)
- 源泉徴収票
再就職手当について
再就職手当とは?
求職活動や、より早期の再就職を促進するための制度です。雇用保険の失業手当(=基本手当)の受給資格のある方が、安定した職業に再就職をし、一定要件を満たした場合に支給されます。
失業手当をもらえる方が、早めに再就職が決まって、あまり失業給付金を受け取れなかった場合に払われるのが再就職手当です。
再就職手当をもらえるための条件
大前提:ハローワークで失業認定を受けている方=求職者登録をしている方
8つの条件
- 失業保険の受給手続き後、7日間の待期期間を満了した後に、就職又は自営業を開始したこと
- 就職日の前日までの、失業手当(=基本手当)の支給残日数が1/3以上残っていること
- 退職した前の会社で、再び雇用されていないこと(前の会社と就職した会社が、資本金・資金・人事・取引面で密接な関係がないこと)
- 自己都合により3か月の給付制限がある場合は、1か月目はハローワーク又は人材紹介会社の紹介で就職を決めること
- 再就職先で、1年を超えて勤務することが見込めること
- 雇用保険の被保険者になっていること
- 過去3年以内に再就職手当又は、常用就職支度手当を受け取っていないこと
- 求職の申込みの前に、再就職が内定していないこと
再就職手当の支給金額
受給金額は、失業手当(=基本手当)の給付日数の残日数をもとに、次の計算式で算出されます。
基本手当日額×支給残日数×給付率
基本手当日額の上限
・離職時の年齢が60歳未満の方:6,165円
・離職時の年齢が60歳以上65歳未満の方:4,990円
(2019年8月現在。毎年8月に更新)
給付率
・支給残日数が3分の2以上ある場合は70%
・支給残日数が3分の1以上3分の2未満の場合は60%
所定給付日数 | 支給残日数 | |
---|---|---|
支給率60% | 支給率70% | |
90日 | 30日以上 | 60日以上 |
120日 | 40日以上 | 80日以上 |
150日 | 50日以上 | 100日以上 |
180日 | 60日以上 | 120日以上 |
210日 | 70日以上 | 140日以上 |
240日 | 80日以上 | 160日以上 |
270日 | 90日以上 | 180日以上 |
300日 | 100日以上 | 200日以上 |
330日 | 110日以上 | 220日以上 |
360日 | 120日以上 | 240日以上 |
再就職手当をもらうまでの流れ
- 01再就職が決まったらハローワークへ報告
- 02「受給資格者のしおり」に入っている「採用証明書」を再就職先に記入してもらう
- 03就職日の前日にハローワークで最後の失業認定を受ける
その際に必要な書類を提出して「再就職手当支給申請書」を受け取る - 04再就職後、就職先に「再就職手当支給申請書」の事業主欄を記入してもらい、申請者欄を記入して、ハローワークに提出
- 05「再就職手当支給申請書」をハローワークへ提出
再就職(入社日)が決まって、ハローワークに報告してから約1ヶ月後に再就職手当が支給されます
派遣社員でも再就職手当はもらえるの?
派遣社員も正社員などと同様に再就職手当をもらうことができます。ただし、更新予定のない1年以下の雇用契約では、手当は支給されません。